「私って、けっこう持ってる!というか、運が良い女なんです!!!」
……って、それ、自分で言う???(笑)
でも、そう思う出来事が、これまでに何度かあったんです。
今日は、その中でも忘れられないひとつについて書いてみようと思います。
スイスで働いていた頃、休暇を使って同僚たちと湖へピクニックに行ったときのこと。
湖畔の芝生にシートを広げて、みんなでワインを飲んだり、たわいもないことを話したりしながら、のんびりと過ごしていました。
日も暮れてきて、すっかりいい感じ……。
「ちょっと泳ごうか」ということになって、着ていたものを脱ぎ捨て、おもむろに湖の中へ、ちゃっぽんと……。
ザ・海外ライフw
夜の湖で泳ぐのって、なんだか特別な感じ……。
久しぶりの休暇を楽しく過ごして、大満足!!!
そして翌日。
ふと気づいたんです。
祖母からもらった、大切な形見の指輪がない。
どうやら湖で泳いだときに外れてしまったのかな???
でも、どこで落としたのかなんて分かりません。
湖の中なのか、岸辺なのか、それとも昨日シートを敷いていた場所なのか。
それでも、ダメ元で昨日の場所を探しに行ってみました。
広い自然の中。
目印になるようなものもありません。
「この辺だったよね……」
そんな感じで探していたら――
緑の芝生の中できらりと輝くものを発見!
祖母の指輪が、そこにあったんです。
あんなに広い自然の中で。
目印も何もない場所で。
前日に自分たちがシートを敷いていたあたりを探して、ちゃんと見つけることができた。
今考えても、
「いやいや、そんなことある???」
と思う(笑)。
でも、あったんです。
大切な祖母の指輪が、ちゃんと私のところに戻ってきたんです。
だから私は、ときどき思う。
やっぱり私、持ってる女なのかもしれない。
……いや。
もしかしたら、祖母に守ってもらっているのかな。
そして、この指輪にはもうひとつ、私にとって大切な思い出があります。
子どもの頃、祖母が身につけていたこの指輪を見ては、
「綺麗ねー」
「素敵ねー」
と、いつも言っていた私。
そんな私の言葉を、祖母は覚えていてくれたんです。
祖母が亡くなったとき、
「この指輪は●●に」
と、数いる孫の中から私に残してくれました。
だから、この指輪は私にとって、ただのアクセサリーではないんです。
シアトルに留学したときも。
スイスで働いていたときも。
スペインに行ったときも。
ずっと一緒に旅をしてきた、大切な指輪です。
そんな指輪を、スイスの湖で失くしてしまった。
それなのに、翌日ちゃんと私のところに戻ってきた。
今思えば、あれは偶然だったのかな。
それとも――
ずっとずっと、祖母が私のことを守ってくれていたのかな。
最近はアクセサリーをつけることもほとんどなくなって、この指輪もしばらくしまい込んでいました。
でも、この話を書いていたら、またつけてみたくなりました。
久しぶりに指に通したら、どんな気持ちになるんだろう。
これからまた、どこへ一緒に行こうかな。

